【不動産投資 ドバイ編 Part⑥】ドバイ生活は本当に優れているのか!?世界的に著名な3都市と徹底比較

前回のドバイ編Part⑤では、ドバイと日本の国際関係や、ドバイで活躍している意外な日本製品について解説しました。さすがにドバイ産だと思っていたものが、日本産だったことに驚かれた人も多いのではないのでしょうか。

 

まだPart⑤をご覧になっていない方はこちら

 

そして今回はドバイ編Part⑥です。以前に、ドバイとシンガポールの特徴を比較した記事がありましたが、今回はさらに視野を広げ、世界的に著名な3つの都市とドバイの特徴を比較していきます。移住の候補先としてもよく挙がる3都市になるので、今後移住を検討している方にとっても、非常に参考になる内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。

 

 

移住先のライバル?今回ドバイと比較するのはこの3都市!

 

今回は、「ニューヨーク」「モナコ」「六本木」の3つの都市を取り上げて、ドバイと比較します。まずは、これらの3都市について簡単に解説します。

 

 

ニューヨーク

 

まずは、アメリカの都市ニューヨークです。誰もが知っている非常に有名な都市であるため、説明は不要かもしれませんが、簡単に解説します。多くの企業が本社や支店を置く世界の金融センターであり、物価や不動産価格も非常に高額であることから、一般市民が生活するにはやや困難なエリアです。

 

 

モナコ

 

モナコはフランスの南東部に位置しており、人口は約3万人、世界で2番目に小さい独立国家です。今回なぜモナコが比較対象として選ばれたのか、疑問に思う方も多いかもしれません。実はモナコは、世界中のセレブが集まる高級リゾート地として有名です。高級ホテルやカジノ、ヨットハーバーなど富裕層が好む施設が充実しています。

 

 

 

六本木

 

最後は、日本の都市「六本木」です。日本を代表する高級住宅地で、日本人富裕層のみならず、多くの外国人エグゼキュティブも生活拠点にしており、外国人からも非常に人気の都市です。英語に対応しているレストランやスーパーなどが多いことも、大きな特徴です。

 

 

生活するならドバイが最強!?4つの観点から各都市を徹底比較

 

ここからは、物価・税金・教育・医療の4つの分野において、ドバイと3都市を比較していきます。

 

 

物価

 

各都市の物価を比較するために、「ビッグマック指数」を用いて解説します。ただし、本来はBMI(%)と呼ばれる指数を用いますが、今回は誰でも簡単に理解できるようにするため、各都市のビッグマックの販売金額を日本円に置き換えて比較します。

 

ドバイニューヨークモナコ六本木
ビッグマック(円)626円694円680円410円

出典:The Economist – The Big Mac index
※2023年1月時点のデータ、為替(1ドル=132円)を使用

 

日本では、マクドナルドのハンバーガーの値上がりが度々報道されていますが、世界的に見るとまだまだ安価であることがわかります。また、ドバイはニューヨークやモナコと比較するとやや安価となり、富裕層が集まる高級都市の中でも、比較的コストを抑えながら生活できる都市と言えるでしょう。

 

税金

 

続いて、各都市の税金の比較です。今回は税金の中でも主要な消費税(付加価値税)と個人所得税に絞って解説します。

 

ドバイニューヨークモナコ六本木
消費税
(付加価値税)
 

5%

 

4%~8.875%

19.6%
※一部商品を除く
 

10%

個人所得税 

無し

約7%~15%
(州税・市税含む)
 

無し

 

5%~45%

 

表の通り、ドバイの税率は他都市と比較しても非常に低いことがわかります。これが、世界中の富裕層や企業の誘致に成功している大きな要因の一つと言えるでしょう。また、モナコにおいても、消費税率こそ高いものの個人所得税がなく、意外に多くの富裕層が集まる理由がここに隠されています。

 

 

教育

 

以下の表は、経済協力開発機構(OECD)が発表している世界教育水準ランキングです。残念ながら、ドバイ(アラブ首長国連邦)とモナコは経済協力開発機構に非加盟であり、当該ランキングには含まれていないため、同じ指標で一概に比較することは困難です。かつては一桁順位だった六本木(日本)は、徐々に順位を下げてしまっている状況です。

 

 

ドバイニューヨークモナコ六本木

順位(全41ヵ国)

20位14位

出典:OECD – Better Life Index Education(2022年6月度における世界教育水準ランキング)

 

ドバイの教育の特徴は、やはりインターナショナルスクールが充実していることです。多くの外国人が移住してくるため、多国籍教育にも力を入れていることがわかります。一方のモナコは、国自体が小さいこともあって学校の数は少ないものの、かなり上質な教育体制が敷かれていることが知られています。中には、モナコの学校に通うために、わざわざフランスから引っ越しをするご家族もいるほどです。

 

 

医療

 

医療については、HAQ (Healthcare Access and Quality) と呼ばれる世界ランキングを基に解説します。HAQは 「防ぐことができる死を適切な処置で防いでいるか」 を総合的に評価、 指数化したもので、最大指数は100です。

 

ドバイニューヨークモナコ六本木
HAQ Index(順位)70(73位)89(29位)94(12位)
 

主な
公的医療保険制度

・民間の健康保険(加入必須)

→民間の施設では治療費の2割、薬品の2割、歯科治療の3割が自己負担。

・メディケイド

→低所得者に提供される公的医療保険で、高齢者&障がい者から子どもまで種類は様々。保険料、自己負担額、処方せん薬、医療費の全てを政府が負担。

・被用者保険

・国民健康保険

・後期高齢者医療制度

​​→日本国民が医療機関で受診した際の医療費の自己負担は1~3割。

出典:Lancet – The HAQ Index

 

モナコは当該ランキングには含まれておりませんが、やはり六本木(日本)は世界でも上位に位置するほど医療水準は高い上に、医療費の自己負担割合が低いことからも恵まれている都市と言えるでしょう。ドバイには、「ドバイ・ヘルスケア・シティ」という広大な医療特区がああり、高度な医療体制が敷かれていますが、富裕層向けということもあって医療費はかなり高額です。健康保険の加入が義務付けられているので、長期滞在する際は必ず加入しましょう。

また、ドバイ編④の記事で記載した通り、ドバイでは日本の医師免許が比較体簡単に使えるので、今後日本人医師が増えてくることも予想されます。

 

 

まとめ

 

今回は、さまざまな分野におけるドバイと世界的に著名な都市の比較を行いました。

同じ指標で比較することが困難な分野もありましたが、総じて、ドバイは生活がしやすく今後もさらなる成長が期待できる都市であることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

 

次回の記事では、堅い内容からは少し距離を置いて、ドバイにあるアミューズメントパークをご紹介していきます。旅行の参考にもなると思いますので、ぜひお見逃しのないようご覧ください。

 

また、弊社アイ・インターナショナル株式会社は、2023年からドバイを始めとする世界の主要都市に本格的に進出していく予定です。

 

世界各国に不動産ネットワークを持つ当社だからこそ、お客様のニーズに合わせた幅広い海外不動産の投資プランをご提案させていただくことが可能です。不動産投資に少しでも興味があるという方は、ぜひお気軽に弊社までご相談ください。

 

なお、本記事における解説情報はあくまで一般論であり、個別具体的な考え方や手法は投資物件によってケースバイケースです。より詳細な情報やノウハウ等については、お気軽にお問い合わせください。